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文教科学委員会で質疑に立ちました: スポーツ選手のセカンドキャリア支援と文化遺産・教育現場でのベテラン者(引退者)活躍の重要性

  • 執筆者の写真: Hirata Inaho
    Hirata Inaho
  • 2024年3月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月8日

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先日の文教科学委員会(2024年3月22日)で、私はスポーツ選手の引退後のキャリアや健康問題、文化遺産・教育現場で活躍いただくベテランの皆さまについて質問しました。


スポーツ選手のセカンドキャリアと社会的支援の必要性

まず、現役時代に多くの夢と希望を与えてくれた選手たちが、引退後に経済的・身体的な困難に直面し、適切な治療を受けられない現状を指摘。特に、私の大事な友人でもある、K-1選手として輝かしい経歴を持つ宮本正明氏が、長年のダメージにより重度のうつ病や悪性腫瘍に苦しんでいる事例を紹介し、適切な医療や支援の必要性を訴えました。


スポーツ庁からは、引退後のキャリア形成に関する取り組みとして、競技団体や企業による研修や再教育プログラム、アスリートキャリアコーディネーターの育成が進められているとの報告を受けました。しかし、これらの取り組みはまだ十分に普及していないことも課題として挙げられました。私は、プロ・アマ問わずスポーツ選手が現役時代から中長期的なキャリアを考え、社会に適応できる仕組みを構築すべきだと提案。さらに、医療費やリハビリ支援など、現役時代の貢献に見合った社会的なサポートが必要であることを強調しました。


文化遺産の語り部・案内人の支援

続いて、文化遺産や観光地で活動する高齢者の語り部・案内人に関する支援の必要性について提起しました。日本遺産の維持・発信には、地域の歴史や文化を深く理解したボランティアの方々が不可欠ですが、彼らの活動にはほとんど謝礼がなく、過酷な環境での労働を強いられています。外国人観光客への対応のために自発的に国際部を作るなど、熱意を持って活動している現状を踏まえ、ボランティアの持続的な活動を支えるための経済的支援の必要性を指摘しました。


文化庁からは、日本遺産に関する専門家の派遣や研修の実施が進められているものの、人件費としての支援は難しいとの回答を得ました。しかし、一部自治体では観光ガイドに報酬を支払う仕組みも導入されており、こうした取り組みを広げることで持続可能な文化支援のモデルを作るべきだと提案しました。


教員不足と退職教員の活用

最後に、深刻化する教員不足への対策として、退職した経験豊富な教師を活用することを提案しました。特に、産休・育休中の代替要員や、若手教師の指導役として活躍できる場を増やし、学校教育の質を向上させるべきだと強調しました。


これに対し、文部科学大臣からは「大量退職と大量採用により、若手教員が増えている一方で、教科指導や学級経営の継承が課題となっている。退職した教師が若手の相談役となることは有意義であり、各地域の実情に応じた支援を進めていきたい」との答弁を得ました。


さらに、私はベテラン教師の経験や知識を若手に伝え、教育現場全体の質を向上させる仕組みを強化すべきだと提案しました。これに対し、政府参考人からは「非常勤講師の活用や退職教員の再任用制度をさらに推進し、学校現場での活躍の場を広げるよう努める」との答弁を得ました。



今回の質疑を通じて、スポーツ選手のセカンドキャリア支援、文化遺産の語り部・案内人の労働環境改善、そして教員不足の解決策について議論を深めました。今後も、社会全体で支え合い、誰もが安心して活躍できる仕組み作りを推進していきます。


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