質疑に立ちました(文教科学委員会)
- hiroyukis921
- 12月17日
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12月4日
先日の文教科学委員会において、芸能・映像制作の現場で働く人々の労働環境と安全確保について質疑を行いました。
まず私は、芸能・映像制作の現場の実態について、映画やドラマの撮影現場では長時間の作業が続くこと、高所作業や火薬、火を使う演出など危険を伴う業務があること、実際に撮影中に事故が起きていること、また、こうした問題が長年続いている背景には、現場の実態が発注者であるテレビ局のプロデューサーやスポンサーにまで届きにくい下請構造があること等に触れました。その上で、同じく下請構造のある建設業や運送業で進められている改善や実態把握の取組みを取り上げつつ、芸能や映像制作現場の改善や、事故等の実態把握について政府の認識を尋ねました。文部科学大臣は、文化芸術の担い手は小規模な団体やフリーランスなどが多く、不利な条件の下で業務に従事をせざるを得ない状況が生じているとの認識を示しながら、「文部科学省としては、引き続き、関係省庁と連携をいたしまして、芸術家等の活動環境の改善に努めてまいりたい」と答弁しました。
次に、労災保険の特別加入の対象となる芸能従事者をめぐる状況について、加入状況や給付の実態を確認しました。政府からは、芸能従事者の総数は約52.5万人、そのうち雇用されている方は約23万人強であるため、それ以外が雇用されていない方との整理が示されました。併せて、芸能関係作業従事者というカテゴリーでの特別加入者数は令和5年度末時点で1,909人、同年度に新たに労災保険給付を受けた人は65人であることが示されました。
このように、制度ができても加入がまだまだ進んでいない状況を踏まえ、私からは、労災保険の特別加入をもっと広めて、必要な人が確実に加入できることは非常に重要である旨を申し上げました。併せて、事故やけがの実態の把握やリスク分析の重要性に触れるとともに、一般の労働者と異なり本人負担となっている保険料が、収入の不安定さから加入をためらう要因になり得る点についても取り上げました。
これからも、政府や関係機関と協力しながら、芸能の道を歩む皆様が安心して活躍できる環境づくりに取り組んでまいります。



